吉本:「生活」とは、地域でどう楽しんで暮らすかということ。
このモウソウ竹は1本いくらだと思う?10円としても、ちょっと加工して楽しめるモノに変えると売れてしまう。
「ただ」のモノを楽しむということが大切。ただのモノを楽しむ文化を入れると売れるものになる。「楽しむ事」を産業にすることが、これから大切になる。
地域の資源がとても豊かだと、楽しむことがたくさんできる。おもしろくなければ長続きしないし、実入りも悪い。環境ヒステリーはよくない。
楽しみを産業に結びつけて、若い女性が働ける場所をクリエイトする。今は、辛い作業かもしれないが、これが将来につながる。
伊藤:楽しむことが文化につながる。それが、里地で行うことができればよいなと思う。見たことによって心をゆさぶることができればいいな。そうすれば、いろいろ集まってくると思う。
やる以上は、路線をひきながら次の人にバトンタッチしたい。いつまでも一つのことに関わっていることは難しい。継続の中から新しいものを見つけていくことが大切。
布土住民:オレンジラインには竹がとても多い。今は竹に注目している。
杉浦氏が竹炭をつくっていることを知っている。現場を見せてもらって、とても大変だとわかった。現在、竹はほとんど利用されずに放置されている。そのため、竹の有効活用をもっと考えたい。
自然観察を通して、地域の子どもを外に連れ出したい。そのためのネットワークもいろいろ持っている。
定年帰農者をもっと積極的に活動につなげてはどうか。
布土住民:「する」とか「体験」するとかが大切。自然の中での能動的な体験や学習、それが重要。
伊藤:体験を通じた学習(知恵)があることは宝。そこに来た人でないと得られない。地域における色が必要である。
川平:いま行っている作業は、地元に埋もれているダイヤモンドをさがしていること。
布土住民:自然の多いところにいくと体が能動的に動くことが良い。能動的に動かなくてはいけないと思う。楽しさもきっと違ってくると思う。
伊藤:小さな里山で収穫をしてしまうとすぐになくなってしまう。収穫ではなく、学習することがポイントかな。見て学習することが持続できるポイントではないか。
川平:一人一人が何かのプロフェッショナルになって、発信していくのが大切なのかな。好きこそものの上手なれ。地元の地図(イラストマップ)をつくって、地元のひとに感じてもらえればいいな。
吉本:どのようなルールをつくるか。資源を取り尽くす事のないようにどのように考え進めるか。これはどこも問題になっているので、美浜で解決できるとすごいことになる。オレンジラインのハードをつくったら、同時に知恵を出し合ってルールを考えていかないと無秩序になる。