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畠 :シンポジウムは成果ではなく、「スタート」なんだという認識が必要。これをきっかけにして、スタートするんだと布土の住民に投げかける。

 

吉本:成果ってなんだろう。常に進歩の途上であり、シンポジウムの開催はその中間発表的なものにすぎない。

 

天野:自分たちが行いたいから行う。そうすれば、まわりの人がついてくる。

誰かが最初に始めないと、まわりの住民は気づかない。

 

吉本:足元を調べることは、すぐれた開発者でもある。

住んでいる人が楽しめなければ(楽しんでいなければ)、外からくる人も楽しめない。

 

伊藤:布土で子どもが減少している。60才以上の人口は増加傾向にある。

また、布土では祭りも盛ん。多くの場所で祭りが盛大に行われている。同様に、集約できるポイントが見つかれば布土住民も動くと思う。

 

竹田:町づくり委員会は、将来の布土地域の生活文化を考える経営委員会と同じでは。

川平:美浜では生活に困っている家庭は少ない感じをうける。生活にゆとりがあり、のんびりとしているのかな。

 

竹田:山地では、有力者の影響が強くて若者の意見が自由に言えないような雰囲気もある。美浜では、そのようなイメージは見受けられない。資源が豊かであるからなのかな。美浜から、なにか発信できればいいと思う。

 

齋藤町長:美浜町内で布土地区が町作りを一番真剣に考え行動している。まとまりがよく自然も多い。それで布土が一番良いの判断し、(地元学の)モデル地域としてお願いしている。地域資源を掘り起こすことも含め、いろんな勉強をしていただければと思う。

 

竹田:本当は、身近な家族や友人から地域の文化が伝承されるんじゃないかな。地域の中で地域とともに暮らすというのは伝承をするということではないかな。

あるもの探しの写真を見ながら、話を進めることができればと思う。

 

川平:町づくり活動の一つとして「EMぼかし」がある。2カ月に1回づつ「ぼかし」を作っている、11グループ、約140軒のネットワークの活動。個人の負担が少なく、広がる可能性もある。自分たちで使用する分を自らつくる。もう一つ中心になってやっているのがドライフラワー活動。

ちようど布土全体の活動を考えていた段階で里地ネットワークからの働きかけがあった。先入観を抜きにしてこの活動にのっかってみて、布土にあるものをみつけてみようと自分自身思い始めている。

その一つの結果として、あるものさがしの写真カードができた。この結果を見て布土は生活に密着した里地であると改めて認識した。

 

渡辺:あるもの探しで、発見の驚きがあった、楽しかった、子どもをつれてきたかった。

 

 

 

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