うになった。地元に自信が持てたことにより、積極的に外に対して地元のことを紹介することができ、外の方にもより深く知ってもらうことができる。さらに、深く知った人ほど地元のフアンになってくれる。また、その事を通じて他の地域の方とわかり合えるようにもなった。
杉浦:(活動を通じて)布土住民の方々の輪が広がり始めてきているように思う。また、自分も見方が少しずつ変わってくるんだろうな、と思っている。
竹田:今の子どもは「子どもの遊び」を知らない。地元に遊べる環境があり、同時に「遊び」を知っている大人がいることが大切。また同時に遊ばせるような雰囲気がないとダメ。
伊藤:自分だけよければよいのかという自己満足の感じで活動を進めるのか、それとも回りの人に積極的に働きかける活動するのかによって内容が変わってくる。
最近は、周りの方に気づいてもらうのが良いのかなと思うようになった。
そのため、外の方から働きかけて地元の方に気づいてもらうのがいいのかな。
大きな会社でも倒産するんだなと思うようになった。経済社会では、評価する時間軸を1世代内(あるいはもっと短期間)で見やすい。しかし、子どもや孫の世代まで考えることが持続的な社会では大切。
大人は外に遊びにいって、子どもはゲームで外を疑似体験する。本当にこれでよいのか?今現在、早く気がついた人が早く行動している。過疎地で、行動しはじめている人がいる。生産拠点をもたない都市は悲惨なことになりそう。近郊都市も都市と同じような流れになりつつある。70才を越えるような方々の「生活の知恵」をできるだけ早く伝承しなくてよいのだろうかと危機感を持っている。食料生産と地元の文化伝承をなんとかしないと手遅れになるのではないかと思う。美浜町が都市近郊のモデル地区になればよいのでは、と思う。
目標を短期に置くのではなく、以上のような視点で長期においてみるといいのではないかと思う。
川平:昔、鹿児島に住んでいた。鹿児島の生活と比べて、美浜はワカメ、ワラビ、キノコなどが採れる。戦時中は、美浜の海岸でクルマエビが歩きながら採れたほど資源が豊富だった。今回の調査を通じて資源が豊かな場所だな、と改めて感じた。
「あれは商品になるかな?」と自由に発想しているうちに、何か見えてくるかもしれない。
竹田:12月のシンポジウムでは楽しんでやっていることを報告すればよいかなと思っている。
伊藤:シンポジウムでは、(他の住民から)何をやっているんだといわれそうな気がする。
吉本:何か文句あるかと言えるぐらいの自信をもってシンポジウムを開催して欲しい。
川平:このような活動がきっかけになって、時間をかけてでも生活と自然を一致させることが大切なのではないか。
滝本:地元に住んでいるいる親でさえ、子供に対して「危険だから山にいくな」という現状に問題があると思う。住んでいる人間は、それは本当にすごいことなのかなと首をひねるのではないのか。やっていることが地元で評価されるのかなという疑問がある。
シンポジウムでは、何らかの成果をださなければならないと思っていた。