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調査概略  :

I.布土地区の白地図と各種色鉛筆、記録用カメラを班ごとに準備

布土地区分水嶺の内側にある布土川周辺を重点調査区域に設定

II. 布土川上流域でフィールド調査手法のレクチャー受講

III. 班ごとに調査内容と調査区域を設定、フィールド調査、記録

IV. 杉浦さん宅訪間、全員で「あるもの探し」実施、記録

V. 記録の整理、地域資源マップの作成、地域資源情報カード作成

 

2. 調査に使用した資料・装備類

 

・ 中部地区、愛知県、美浜町、布土地区それぞれの詳細な地図

・ 美浜の昔の絵地図(現在との比較用)

・ 美浜の航空写真や三河湾・伊勢湾の海流等の各種データ記録図

・ 美浜町の歴史や風土、文化などに関する諸情報

・ 調査地区の大判白地図(フィールド記録用も含めて複数枚必要)

・ 各種色鉛筆、油性マジック多数(資源マップの色分け用)

・ カメラ&フィルム(フィールド調査で班ごと数台づつ必要)

・ フィールド記録用紙

 

3. 調査報告

 

●「水のゆくえ」調査からわかった事例(抜粋)

 

・ 半島先端に近く丘陵地であるため河川も短く、昔から水に苦労してきた土地柄。昔は深井戸や雨水を生活用水に、数多くのため池を農業用水に活用。

・ ため池が最上流部に位置し、水田がその下流に広がっていることが音の地図から判明。水を無駄に使わない工夫が多い。

・ 現在は、美浜町の飲み水や農業用水は愛知用水に依存し、ため池の役割も少ない。また、水田における水も田からの排水は再び活用されることも少なく川へ流される。水の使用に際する意識の変化が生じている。

・ 生活にかかせない水のゆくえを追うと、美浜町の生命線は木曽川・長良川に行き着く。

・ 布土川の南川の谷地沿いで湧水がいくつか見られる。

 

●「あるもの探し」調査からわかった事例(抜粋)

 

・ ドライフラワー作り、野の花に詳しい人がいた

・ ホタルがけっこういた

・ トンボが谷地にいる

・ 夏の花が意外に多い

・ 強い北風を防ぐために家の西側には壁、窓があっても二重窓になっていた

 

 

 

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