● 美浜町の町づくり :
〜いい町をつくる 美浜町長 斎藤宏一氏〜
「いい町をつくる」これが町長としての仕事であり、目的である。
では、どんな町を「いい町」というのか?「いい町」については人、それぞれの考えがあろう。
私は「いい町」の条件を4つの切り口から考えてみた。
1] 自然環境がよい
自然環境がよい所と経済的に豊かなところとは残念ながら反比例しているのがこれまでの側である。人類はこれまで経済的な豊かさを追求してきて、今大きな過去のつけを突きつけられているのが環境問題である。「何とか環境を汚さない発展はないだろうか?」
2] 経済的に豊か
経済的な豊かさは、これまで人類が求め続けてきたテーマであり、際限なく続けられるであろう。
しかし今日では大きな規制の中での(つまり環境保全という)開発が求められてきた。
3] 文化的な豊かさ
人生で生きる喜びを味わうことの出来るのは、文化であり芸術であり、宗教である。つまり心の教育であると思う。つまり人づくりこそすべての根本である。
4] 安全な町である
治安がよく災害に対する備えがあっていい町といえる。
わが町美浜町を4つの条件の備わった町に近づけたい。つまり、21世紀に望まれる「ふるさとづくり」をわが町をあげて研究の場としたいと思っている。
これが「ふるさと研究むら」構想である。
つまり「自然と共生の町」プラス「心」を基本として「心の豊かさを味わえる町」「ふるさとの文化に接することのできる町」「野山を駆け野草、野島と語り合える町」「史跡、遺跡の多い町」「先端的産業研究の町」「健康と生涯教育の町」である。
以上が名古屋市から45分にある農村として、海・山林・川・池・農地・文化・史跡等に恵まれた、特性を生かし都市と農村の交流により、互いに求めあう物を守り育てることが地方の時代といわれる21世紀の町づくりであると思っている。
美浜町における町づくり活動例
・ ゴミ・家畜の糞尿のリサイクルへの取り組み
・ 大陽光・ソーラー風力発電への取り組みと導入
・ 里山保全事業への取り組み
・ 国際交流、アメリカ・シンガポールとの草の根交流
・ にっぽん音吉トライアスロンin知多美浜の開催(本年第7回)
・きれいな町づくり条例の制定(H9.9施行)
参照:中部調査資料2]