日本財団 図書館


長野調査資料

第8号

発行日 平成7年8月25日

発行者 諏訪環境まちづくり懇談会

 

新会長挨拶

 

102-1.gif

 

飯田  実

去る7月のまち懇総会にて、新会長を仰せつかりました。

なにぶん松本と諏訪との間を行き来している宮仕えの身であり、時間に追われる毎日であること、それ以上に前会長とは比較にならない力不足の身であることを思うと、とうてい適任者とは申せませんが、「そもそもの言い出しっぺは飯田氏である」との藤原前会長の持論に有効かつ徹底的に反撃できないまま、ずるずると引き受けざるを得なかった自分を歯がゆく思うものです。かくなる上は会員すべての皆さまがたの旧に倍するご協力を得て、せっかくここまで築いてきたまち懇の実績を損なうことのないよう、ふつつかながら精一杯努めてまいりたいと存じますので、よろしく御願い申し上げます。

 

先の総会では、まち懇の今後を考える上で、平成元年10月の発足に当たって掲げた5つの基本方針に立ち返ることが大切と考え、改めて次の点を確認していただきました。

まち懇は地域の環境まちづくりに関心のあるすべての市民に対して開かれた完全に民主的な団体であり、年齢、磯業、性別に関係なく、だれでも自由に参加することができること。私たちは、つねに生活者の視点を重視し、そうした視点から発想した環境やまちづくりに関する考え方を、関係方面に提言すると共に、みずから可能なことを実践してゆくこと。行政との関係はつねに微妙なものがあるが、私たちは単に批判するだけでなく、積極的に提言し、意見が一致する場合には行政とも協力してゆこうという立場であること。(環境・都市計画の改善には市民・行政・専門家の理解と協力が不可欠だから)。したがって、まち懇は、特定の政党やイデオロギーや利益集団とはつながりをもたない、あくまでも自立した団体であること。会員は相互の意見の違いや利害の対立を越えて、相手の立場を尊重し、友情を大切にして、辛抱強く話し合ってゆくこと。以上です。

 

また、この総会では、当面のまち懇の活動として次の4点を確認致しました。

1.8月、9月は、全会員協力のもとに、湖周バスの円滑な運行を推進する。

2.各グループは、9月一杯をめどに先の「まちづくり地図」などを参考にして、緊急を要する新たな「提言事項」をまとめる。(10月にまち想の第3回「提言」を各行政機関に提出する予定)。

3.片倉会館の保存と有効利用の問題が急浮上しているので、歴史・生活空間グループを中心に、観光・リクレーショングループが協力し、市民運動として展開する方向で検討する。

 

まち懇通信

第13号

発行日 平成9年9月24日

発行者 諏訪環境まちづくり懇談会

 

まち懇・ふたつの受賞

飯田 実

まち懇は、今年3月に自治大臣表彰を受けたのにつづき、6月には環境庁から水環境賞を授与されました。1年にふたつも受賞とはまことに贅沢な話ではありますが、平成元年発足以来、独自に取り組んできたまち懇のいろいろな事業が、地域の発展にとって意味のあるものであるとの公の評価をいただいたということでありましょう。

地域づくり団体の自治大臣表彰は、平成6年度にはじまった比較的新しい制度だそうです。毎年、全国から10団体ほどが選ばれており、長野県からは今年度がはじめてのことでした。

 

<まち懇が推薦されたポイントは次の6つです。>

 

◇諏訪湖を蘇らせる運動を起こした。

◇諏訪湖用バス事業の運営主体となっている。

◇まち懇は諏訪地方のまちづくり団体の草分けである。

◇行政への提言と意見交換をしている。

◇行政の進めるまちづくりに積極的に参加している。(これは諏訪市の「健康文化都市づくり」計画への参加について言っております)

◇他のまちづくり団体からまち懇の活動が注目されている。

 

いささか面映ゆい感じがしないではありませんが、発足の当初から、まちづくりにおける市民、行政、専門家のパートナーシップの重要性をたえず提唱してき

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION