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・ 武田さんという林業家から混合2段植林のことなどを聞いた。60年育てて3万円にしかならないという話から林業の今日的険しさを感じた。しかし、彼は少しキザだがと言いながら、あずかり物的感覚で、自分のものでありながら自分のものでないような感覚で仕事をしているようで立派だと思った。

・ 枝打ち、間伐を行った。林業というものを多少でも体験できたことは本から学ぶよりもずっと大きな意義を持つ。家に帰って頭を整理して、もう一度林業のあり方について考えたい。本当に今日の学校は参加させていただいて良かった。また来るのが今から楽しみである。

・ 何年ぶりにノコギリを手にしたのでしょうか?それに木を切るなんて初めてだったので貴重な体験をさせていただきました。除伐の作業もなんだかもったいないような気がしたけれど、木の成長を助けるのには必要な事だったのですね。あの切った杉の木を何か使えないものなのでしょうか?本当にあっという間に時間が過ぎていきました。無心に作業する事が出来たからでしょう。その後の昼食が最高でした。

・ あっという間の3日間でした。森は素晴らしく、空気もおいしい。町の人たちが暖かく迎えてくれて感謝の念で一杯です。今まで何気なく眺めていた森だけど、ひとつひとつ個性があるという事に少しだけ気づきました。林業の事、森の事など考えるべき事はたくさんありますが、少なくとも自分にできる事をしっかりやっていきたいと思います。それは、

1]森の事をこれからも考えること

2]林業の事をこれからも考えること

3]今回いろいろな人から受けた様々な優しさを、必ず誰かあるいは何かに対してお返しすること

4]森の学校にできれば家族を誘いたい

3]今回もらったいい体験を回りの人に少しだけでも伝えたい

3]いつか、このような企画をスタッフとしてやる側に立ちたい

・ 白神郷土の森はとても美しいところでした。落葉のふかふかのカーペットを踏みしめながら歩いて行くとなんとも気持ちが良い気分になります。ブナの大木に残る熊の爪あとや、カモシカの獣のにおいは、そこで確かに生きる生命の息吹を感じさせてくれます。森の発散するマイナスイオンは本当に人をおだやかな優しい気持ちにさせるものです。来て良かった!

 

「森で遊び林業を考える学校」【冬の教室】

期間:平成9年2月8日(土)〜10日(月)

参加者:17名

主な内容:

(1日目)開校式・七座山・加護山・民泊

(2日目)カンジキ・ホダ木・雪遊び・水沢・二ツ井分館泊

(3日目)能代市木の学校・高度研・くは材木店・松風荘

森の学校思い出ノートより一部抜粋:

・ 自然林という対極に人工林があるという視点を忘れていた。人の日常生活に使うための山にも歴史と文化があり、同様に自然としての山にも歴史と文化がある。一方だけでなく、人工林と自然林双方に接していきたいと考えを新たにした。

・ 秋田へ行くことも初めてのことでしたし、雪遊びや木工作も久しぶりのことだったので、いろんな

 

 

 

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