テーマ:
1]秋田県二ツ井町環境政策の取り組みと現在の状況に関する双方理解
2]今後の施策と環境保全型里地づくりに関する接点の検討
3]今年度実施可能な調査事業について
4]森の学校に関する里地ネットワークの役割と今後の展開案について
調査事業の目的について:
秋田県二ツ井町においては、平成8年夏から平成9年の春にかけて、夏、秋、冬、春の4回、「森で遊び林業を考える学校」を開催し、都市に住む国産材の家を造りたいという人、設計士、製材所、公務店、住宅生協の企画担当者、学校の先生等の参加し、人と森と木と生活の在り方に関して、季節毎の森の姿を観察しながら、また、秋田の生活文化をともに体験しながら議論を行なってきた。
4回の学校を通じて、乾燥材を使った家づくりを行うためのインフラ整備と大工学校、資材センターの設置を提案したが、現在まだ、着手されていない。仮に、国産材が活用されるのであれば、その方向の一つとしての風土住宅のようなものが望まれることは、否定できないのであるから、ぜひとも、実施していただきたい二ッ井町ならではの事業であるため、この動向調査とともに実施する上での障害があるのであれば、障害除去の為の要因を分析し、障害の除去を行う事を目的とする。
調査の成果目標:
・ 当初の理念の確認と継続の確認議論を通じて「森の学校」を、町主導で復活させ、地域住民の積極的な参加を期待すること。
・ 製材所間のコミュニケーションを活性化させるプログラムを森の学校の中に入れ込む。
・ 森の学校と平行して、キーマンの検討会を、学校の2日目、または3日目に設け事業の検討を行う。
以上の目標達成のために、平成10年8月28日から30日の「森の学校」【夏の教室】を開催するにいたった。
●「森で遊び林業を考える学校」の活動から
林業を中心とする二ツ井の町づくり提案
「森で遊び林業を考える学校」設立発起人を代表して 竹田純一 平成9年9月7日
夏、秋、冬、春と四季を通じた林業学校(森で遊び林業を考える学校)を開催し、100名を超える参加者とともに、林業の町の現状に関して、林業体験を通じて大変に貴重な経験をすることができた。自然住宅に30年来関わっている今井先生、勤労者住宅整備公団で、年間数100棟の住宅に関わっている一級建築士の木村先生、設計士1年生の女史建築家、行政で建築指導を行ない現在は染物の研究を行なっている佐藤氏、漆職人の堂六氏、学校の先生、外務省の方、JAICAの方、林業家を目指す女子学生若林氏、自然住宅を建てたいと考えている親子、白神の森を見たいと参加した家族。講師や参加者から木についての多くの感想をいただいた。