調査内容
●これまでの活動経緯
「森で遊び林業を考える学校」の設立・開校
設立の目的
日本の国土の3分の2は森林。森林面積のうち人工針葉樹林は40%、天然針葉樹林は10%とされている。国土の約3分の1を占める針葉樹林は、かつて経済林として維持管理されてきたが、現在は、経済的に成り立たず、林業を職業とする人々が減少し、若者は森を離れ、過疎化が急速に進んでいる。人工林から人が離れると、下草は伸び、枝打ちはされず、森の機能は低下し、材としての活用ができないだけではなく、地表面が荒れていく。そして、人々は一層、森に背を向けてしまう。「森で遊び林業を考える学校」は、森で暮すさまざまな仲間たち、森の機能、森と人との関わり、森と林業、日本の環境に適した住まいと国産材、経済林について学び考えることを設立目的とした。
授業の内容
白神山地に接するブナの原生林、日本最古で最大の秋田杉の天然林、営林署の管理する人工林を体験し、大阪城にも使われた「秋田杉」の産地二ツ井町で、森を歩き、樹木と語り合い、動植物を観察し、山の幸を味わいながら楽しく森と林業を考える教室を開校し、森と人、林業と生活、外材と国産材、日本の森と人の関わり方を森の四季を通じて体験的に学習する。
「森で遊び林業を考える学校」開校プログラム(1クール)
【夏の教室】
期間:平成8年8月9日(金)〜11日(日)
参加者:42名
主な内容:
(1日目)開校式・郷土の森・田代地区交流会
(2日目)加護山・資料館・くどうはじめ材木店・水沢・民泊
(3日目)間伐作業・閉横式
【秋の教室】
期間:平成8年11月2日(土)〜4日(月)
参加者:29名
主な内容:
(1日目)開校式・郷土の森・ゆとりあ・樹音(交流会)
(2日目)七座山・きみまち阪・加護山・水沢・民泊
(3日目)間伐作業・閉校式(ヘルスセンター)