日本財団 図書館


小川さん:

「自分の町に何故先祖が住み付いたのか」というのを真剣に考えて、追求しているのが面白かった。週末に来て欲しかった、というのが分かった。自分の集落の若者たちに他の人からの集落を刺激させたい、という気持ちがあせってあるのが良く分かった(自分が老いるのが分かっている)。昭平さんが元気なうちになんとかしてあげたいと思った。

椎茸の原木のオーナー制度をやりたいといっていた。実際に、2年かかる。

 

竹田:作業場に住んでいるので、家に住みたい、といっていた。グリーンツーリズムはすぐできる。空いている家は町内にたくさんある。日本には欧米型のグリーンツーリズムはあったけれど、昭和50年ほどから、それが経済ベースに乗り崩壊した。行政の話はしなかった。それ以上にもっとあせっている。地域の意識が開かれているところ。逆に待っている。

 

吉成:大木の地域の中を昼間ぷらぷら歩いたら、とても暖かいところに感じた。

 

竹田:残念なこと。山の神様が荒れている。それから、人が来ていない。そこに行くまでの道が柔らかかった。昭平さんも2〜3年くらい行っていなかったんではないか。竹がはびこっている。2〜3年前まではそれを切っていたようだが、今はあまりやっていない。荒れているということは、老人力が落ちている。若者たちには注目しているけれど、山の神様は見ていない。今が最盛期。気をつけないとぜんぜん違う町になってしまう。

今独居世帯が、5世帯くらい。数年後には、10世帯以上になり大きな家を手放す人がふえて、大きな家が焦りになり、ゴーストタウンになってしまう。あせりがパワーになる。

 

佐々木:福島に、養蚕の大きな家があるが空きやになって恐ろしい雰囲気になっている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION