関根秀樹:具体的な商品開発の可能性と方向性の検討をしましょう。
・ すずりの利用は現代ではどういう意義があるのか。持っていても使わない。子供の教育にも取り込んでいけないか。書道人口は減っている。文房具屋ではない場所で販売する。ペーパーウエイト、インテリアになるような小さくて重い硯をクラフトショーで紹介する。そうすると不思議なことに書道家は、購入するであろう。
・ 生活の中で書道をやる町、書道教育を行う学校がないと硯は売れない。
・ 賢治は、石の仕事だった。ここから、岩絵の具(日本画)の開発と流通・販売の検討を考えましょう。東京の絵の具店に打診してみる。また、下北沢にはすばらしいショップができている。
・ ものによって売り先、売り方を変えると商品は全くことなることがある。例えば、サイカチ(かつて石鹸として利用されていた)の使い方に注目してみる。
・ ものの背景に物語があることを考える。サポニン、サイカチ沼(賢治の本の中に記載)等物語を一つ一つにつけていくとどうなるか。
・ 味噌おにぎりのことを田楽ともいう。
・ 稲作も縄文文化4500年くらい前に入ってきた。麦、じゅうねん(えごま)、団子。
・ 石の標本セットが開発できないか。賢治の童話に出てくるような石の標本セット企画。
・ 通販の商品開発を前提とすると、ことなったものが見えてくる。
・ 国際的な石の展示会が開催される。ここで、石にちなんだ、石っ子賢さんの哲学と東山の産品を展示することも可能だろう。マーケティングとしては、実験すべき価値がある。
・ 広告代理店には任せない。村民による人づくり、ものづくり、村おこしを行うべきだ。
・ 木の食器をかつて開発したことがある。大野村で実施した。
・ すぐに金や産業や人口増にはつながらないが、商品開発することで、東山町の知名度は確実に高まるはず。
佐藤:よいものが売れるものにならない。地元で地元の石灰をどれだけ使っているか?。書道の文化。菅原道具の妻の基。学問の神様。また、石灰岩だけに偏らないように、地元の地質を知ることも大切だ。
成田:事前調査からの付加報告
賢治の茶屋について:外観の近代性と店の雰囲気がマッチするのか。営業時間を変更した場合、3人でスタートは大変なので、パート的な形でも良いので、スタッフを7〜8人以上はそろえておく。若くて、良く働く人がいい。食事のメニューは地元産のものにこだわるかどうか。かつて食べていた伝統食(それは「貧しかったころの象徴的料理」か)→苦しいイメージ。おいしかったかどうか? →おいしくなかったものでは? 地元の人にも食べに来てもらえる店なのか?観光客、町外者に食べに来てほしいのか?→対象を設定したメニュー作りをするのか?
お土産物は、賢治の理念を抜きにして検討すると現在の農村婦人の取り組みから、以下の開発が可能と思われる。
・ おばあちゃんの蒸しケーキ
・ 葉焼き、干し柿などもいいけれど、いちじくのパウンドケーキ
・ クルミのサブレやクッキーを作る若い奥さんのグループ探し
・ 産直センターに出荷しているパン屋さんに、自然食をイメージしたバンづくりを依頼