菅原栄治:東京に特産品をもって販売に行くが、すずりは、見向きもされない。売れる商品の開発が必要。でも何が必要なのか分からない。
吉成信夫:3年前、家族で移住してきた。感じることは、全体から言えば、少数ではあるけれども宮沢賢治の精神が残っている。花巻は、賢治を観光資源にしている。東山は、花巻とは違う。グスコーブドリのまち。昭和6年、賢治が東山に関わっていた時期を思い返し、賢治の意志を受け継ぐまちづくりを行いたい。ここを出発点とした東山のまちづくりを考えたい。伝記の中の「雨ニモ負ケヅ、風ニモ負ケヅ」という言葉がある。この精神を受け継ぐことで、野菜、工芸、まちづくりをしていく。希望、夢があるからできるのではないか。さまざまなものを活かして東山を売っていきたい。
細川:地域の人の活性化につながるように小さな組織づくり、みんなの幸せづくりを行いたい。
山崎・細川みき子:現在産直組合に入って、毎日野菜を出荷している。農地を維持するためにやっている。当時おやつは、「はやき」(みょうがの葉に小麦粉を練ったものを挟んで焼く。中には味噌あん)、すいとん、はっとう、炭酸まんじゅう、きびだんご、あわもち、戦前は米はなかった。かんずき、むしぱん(いも、干し柿入り)、氷もち(寒さと一緒に水につける)、すみもち等。麦を食わなかった文化だった。
大畑:岩手の牛関係の売り込みを行っている新会社に勤めている。岩手のお酒。現在は大量生産しても売れない時代だ。商品開発はなかなか難しい。現在は、県のグリーンツーリズムに取り組んでいる。
竹田純一: 高知県の朝市。4kmくらいにわたって朝市が並ぶ。年間24万円の場所代を払って直売を行っている。年間通して、毎週販売を行うために多品目少量生産を行っている。又、集落連携で、生産販売体制を取っている生産者もあるようだ。直売、顔と顔の見える関係は、直接反応があり喜びでもある。生産者と消費者の交流イベントは、大仕掛けでやると、誰が来るかわからない。このような時は、100人百色の喜び、満足感が異なるから、様々な刺激と仕掛けを用意する必要がある。1回来た人が、もう一度来たくなるシナリオと仕組みづくりが大切だ。
・宮沢賢治はどんな人だったか?
・宮沢賢治はどんな農業を目指したのか?
・石っこ賢さんを、わかりやすくいうと?
・賢治の考え方を伝承するとは?
・花巻における賢治、東山の賢治、この違いをどう活かすか?
・市(いち)をつくる:ものを媒介とした一対一の関係
・限定する:生産者の都合で、できることをできる人たちでやる。無理はしない。
・生産者の楽しんで作る。楽しい気持ちを売る。
・最初は小さくても大きな力にやがてなる。
・駅の活用を考える。JRと交渉して販売の工夫ができる
・やたら人は来るけれど、土足で踏み荒されていはいけない。
・作り手が楽しんでいること。物を売るのではなく、ストーリーを売る。
・生活文化の厚味が物を作る。
このようなことがポイントになる。参考にしていただきたい。