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佐々木:年間数十万人来るお客さんは、お土産を買いたいと思っている。しかし、売るべく特産品、東山でしかないもの、東山らしいものがない。

 

佐藤:農家が作ったものに自分で値を付けられないということに疑問を持っている。94年ウルグアイラウンド体制となり、従来の仕組みでは、先行きが見えなくなった。農協はやる気を失っている。地域内自給を目指して、農協青年部で直売所を始めた。現在120を越える生産者組織になっている。直売所のみで販売する生産者が主、農村婦人が、他品目少量の作付けを行い、常時、販売上に作物が並ぶように努力している。販売額は、婦人たちにとっては、貴重な現金収入となっている。地域内自給、家庭菜園中心、売ることの喜びを謳歌している。徐々に、夢を抱き、欲がでてきている。専業農家中心の独自路線を今後とも切り開いていきたいと考えている。このためにも、地域産品を独自に作り出していきたい。

 

高橋正志:何事もやってみないとわからないのでやってみよう、ということでやっています。学校で伊藤良二先生の講義を聴き、農業を進めた。宮沢賢治学び、紫雲石の工場、大理石の工場を設けた。その当時、東山も同じイーハトーブの地域の中であったが花巻が宮沢賢治で著名になっていった。「ホラでも嘘でもずーっとやっているといつの間にか本物になる」何事もやってみよう。

 

小野:特産品商会、紫雲石、すずり、和紙、つけものと、さまざまな異業種交流で誕生した団体が意匠会です。さまざまな検討を行ってきたが開発は難しい。

 

山崎智子・細川みき子:賢治の喫茶店を運営するために、地元農産物を使ってもったいないので捨てないで、活かせるものを利用した郷土料理を研究している。昨年11月に声をかけられ3人集まった。「はっとう」は南部小麦を生かした通年出せる商品。にんじん、ごぼう、大豆をいれる料理。このレシピは、6月後半まで。夏場の7、8月は、うどんにする。しそジュース、甘酒、通年ジュース的なもので研究している。詳細は、もう少し保健所との詰めが必要。来客は、土、日のみと思われる。おふくろの味を出していきたい。地元の方も食べに来てくれるように考えている。

 

三浦:農業経営の指導員。新品種導入。キャベツとほうれん草からスタートした。

育てた芽が現在、1〜2万tまでに成長した。パンジーは、現在、2,000万〜6,000万の販売高となっている。現在一億を目指している。

 

伊藤良二:石の文化をどのように土産物にできるか。石・土→花・植物の開発はどうだろうか。食文化をどうするか。契約栽培、転作、有機農業、賢治の考え方というものが、旨くコンセプトワークできればよいのだが。

 

伊藤公夫:炭酸カルシウムが東山は、非常に豊富。果樹、炭酸カルシウムの豊富な農産物がある。ほうれん草を作るには絶好土壌だ。東山の土地の特徴は全体的に炭酸カルシウムが多い。このことの活用が大切ではないか。炭酸カルシウム塊の農産物、地場産の炭酸カルシウムの販売など。

 

 

 

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