平成10年6月には上記のように、既に活動している先輩グループのメンバーを講師として「子供と共に心豊かに」をテーマに交流とワークショップでの講演会を。夏のキャンプに向けては「アウトドア−入門編」を体験しながら、それに参加した参加者がキャンプ当日のボランティアを担っていくというように、日常の活動と並行して活動することがボランティア育成にもつながっている。中部児童館の大きな特徴を挙げれば、毎年行なっている秋の「まつり」や3月の文化祭には、縁の下の力持ちとしての青年ボランティアやお母さん方の活躍、また参加するように見えて中心を担う老人館のお年寄りも含めて、地域の人達が、ボランティアの力を活動を通して実感し、評価する場となっている。
三世代の交流をしながら確認できるこのような場は、地域のボランティアの輪を広げる大きな力となっている。平成10年度の全体像については、後述の活動実施経過と平成40年度子育て支援・子育て相談事業に関わる実施要綱を参照してほしい。
今後の課題
大きな行事−秋のまつりや文化祭は、地域連絡会を母体として地域の方がスタッフとして企画に関わり、ボランティアとして十分な力を発揮していると言える。しかし日常の活動で細かくみた場合、普段ボランティアとして関わってくれている人と、日常の活動で大切な視点を、十分に企画に生かした形で話し合いの時間を確保しているだろうか?様々な事情から職員側に「ゆとり」がなくなっている状況も無きにしも非ずである。これからボランティアの役割やスタッフとしての企画力を持っためにも、共に話し合う時間を確保しないと育成活動にはつながっていかない。
児童館がさらなるボランティアコーディネーターとしての役割を担うためにも、児童館職員とボランティアとの「ゆとり」のある関わりを大切にしながら、より地域に開かれた活動へと発展させるように努力していきたい。
資料編
ほのぼの子育て この指止まれ!「音楽DEホッ卜ライン」
日時 平成11年1月27日(金)10:00〜12:00
場所 足立子ども科学館(西新井ギャラクシティー)3階会議室
講師 指導 吉村温子(子どもの城 音楽事業部講師 玉川大学講師)伴奏 岩垂朋子
対象 子育てに関わる親・その他子育てに関心のある大人
参加者数 定員100名のところ、合計264名(大人136名 幼児128名)
PR範囲 足立区全域 1月15日号区のお知らせ各施設ビラ3730枚、ポスター60枚
目的
1]平成10年度子育て支援事業「ほのぼの子育てこの指止れ!」の一環として母親活動の活性化と生き生き子育てへの支援をする。
2]前回、足立母親サークル連絡会主催による吉村氏の講演会企画が好評で、足立区へ呼べるなら同じ講師をとの要望もあり、足立母親サークル連絡会が今後とも、広くボランティア活動へと発展できるよう支援する。
3]リズムあそびや歌を通して楽しさを共有し、大人自身が感じる心を体験する中で、子どもの心をとらえる。
内容
1]大きな声でごあいつ
2]スペース(音楽にあわせて身体を動かす)くっつき坊主 誕生日おめでとう リズムではい!
3]友達の名前
4]身体の模倣とスキンシップ ねずみの指人形トットンパッ! ピヨピヨチャン
5]色々な指あそび 新聞紙遊び 体操小さな種→いもむし→カエル何か虫は居ないかパク!→亀→魚パク!
6]感じる心を大切に 心の底から「感じること」