日本財団 図書館


はい。正解です。でもこのカードをよ〜く見て下さい。右側のカラスと左側のカラスとちょっと違いますよ。右側のカラスはハシブトガラス、左側のカラスはハシボソガラスといいます。この墨田区に多いのはハシブトガラスの方です。ハシブトガラスの方が、ハシボソガラスよりも一回り大きくて、「カー」と澄んだ声でなきます。ハシブトガラスは英語で「ジャングルクロウ」といって、その名の通り森の奥深い所や、街の中のコンクリートジャングルに暮らしています。

 

3]シジュウカラ 4]ムクドリ〜鳥に利用してもらえる巣箱とは?

それではいよいよ、巣箱を利用する鳥の登場です。シジュウカラ、ムクドリが巣箱を利用する鳥ですが、巣箱を利用する鳥というのはもともとは本の洞に巣をかける習性のある鳥です。

それでは、どんな巣箱が利用してもらえる巣箱なのでしょうか?

巣箱は鳥にとっての「お家」ですが、お家といっても、一年中使っているわけではありません。鳥がお家を利用するのは、子育てをする春から夏にかけてだけです。春になると、オスが巣作りにいい場所を探しはじめます。「鳥にとってのよい巣箱」というのは、1]雨が入らないように穴が上を向いていないこと、2]人通りが多くないこと3]まわりに木や茂みが生い茂っていないことの3点です。みんなが上手に巣箱をかければ、きっとシジュウカラが「いい場所だ」って見つけてくれるでしょう。

 

3. 野鳥の子育て

シジュウカラがうまく巣箱を利用してくれたら、子育てが始まります。小鳥の場合、丸裸のヒナから、羽が生えて親に近い大きさになって飛べるようになるまでが2週間くらい。そのあと巣をでて、親と別れるまでが2週間くらいです。スズメで調べた例があります。巣にいる2週間の間に、親は子供に一体何回くらい餌をあげるでしょうか?

(順番に手をあげて、と聞いていく。500回、1000回、1500回、2000回、2500回、3000回、3500回、4000回・・)

はい、答えは4000回以上です。(ここで大騒ぎになる)

スズメでも子育てには栄養のある虫を餌として与えます。だから春から夏にたくさんの虫がいないと小鳥は子育てできませんし、鳥たちのお父さんお母さんは大変です。うまく巣箱をつかってくれたとしたら、お父さんやお母さんの邪魔をしないようにみなさん、気をつけましよう。みんなが気をつけるためには、「鳥語」を知らなくてはなりません。今日は特別に、みなさんにシジュウカラの鳥語をお教えします。シジュウカラはチピッとかチチッ、などと鳴いていますが、あんまりみんなが近寄りすぎたり、騒いだりすると「ちょっといやだなあ」って鳴きます。どんな風に鳴くかというと、「ジュクジュク」っと鳴きます。スズメでは「ジジッ」と鳴きます。皆さん、よ〜く覚えておいて、注意して下さいね。

 

4. おわりに(まとめ)

さて、最後に。日本で見られる鳥はどれくらいいるか覚えていますか?さっき、日本で見られる鳥は550種といいました。では、この墨田区にはどれくらいの鳥がいるでしょう?

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION