子供を対象とした「巣箱と野鳥の子育て」のお話
(報告者:本会ネイチャースクール職員 法月稚津余)
(バードウォッチング経験2年 指導歴なし)
1.ごあいさつ(導入)
1]自己紹介と団体紹介
皆さん、こんにちは!私は日本野鳥の会から来ました、法月 稚津余です。日本野鳥の会は野鳥や野鳥の暮らす自然を守るために、いろいろな活動をしています。例えば、守りたい自然にどんな鳥や生き物が暮らしているのか、どんな植物があるのかを調べて、区や市、国に意見をいったり、こうしてみんなにバードウォッチングの楽しさや自然の大切さについてのお話しをしたりしています。
2]導入のクイズ
それでは、皆さんにまず、クイズです。
Q.日本で見られる野鳥の種類はどれくらいあると思いますか?
1]100種 2]250種 3]550種
(挙手で解答もらう。2]250種が一番多い。1]100種、3]550種はまばら)
答えは550種です。それでは、その550種のなかから、堤小学校の校庭で必ず見られる鳥のカードをもってきました。
2.野鳥かみしばい
(それぞれの種のカードを見せながら話を進める。名前は先に言わないようにした)
1]スズメ
Q.みなさん、この鳥を知っていますか?
(「スズメー!」とあちこちから声があがる)
Q.それでは、スズメは日本中どこにでもいると思いますか?
(「いなーい」と低学年からどっと声があがる)
みんなよく知ってましたね。そう、実はスズメは人のいるところにしかいません。スズメは木の洞や民家の瓦屋根の隙間に巣をかける習性があります。
スズメの特徴はほっぺのポッチと喉の黒いところ。みんながスズメだと思っている鳥もそうでないかも知れません。もし山で道に迷ったら、スズメを探しましょう。スズメがみつかれば、必ず人の家がありますから、遭難した時のためによくスズメの特徴を覚えておいて下さい。
(ここで、子供から「どうして人のそばにしかいないの?」と声があがる)
はい、どうしてスズメは人のそばでくらすようになったのかはまだよくわかっていないのですが、一説によると、人のそばにいた方が安全だと思っていると考えられます。人の近くにはタカのような小鳥を食べる生物が少ないのです。
2]カラス
Q.それでは次にこの鳥は知っていますか?
(「カラスー!」と大きな声があがる)