3. プログラムのフォロー
(1) 模擬探鳥会の概要報告
模擬探鳥会は各地区とも研修会2日目の早朝に実施されました。短時間でしたがテーマを決めて観察と発表をしてもらい、発表に応じて景品を差し上げるなどしました。
・関東地区(10月に実施)では「季節を探そう」(「手引き」第7章110ページ)に沿って「秋を探そう」を実施しました。班分けして、班ごとに見つけた秋の気配を発表してもらいました。
・続く北海道地区では、季節が冬に移行した感があったので「冬鳥を探そう」をテーマにしました。とは言うものの、目の前のウトナイ湖はガン、カモ、ハクチョウ、さらにオジロワシと冬鳥だらけだったので、小鳥の冬鳥を探した方に景品をということにしたら、最後にマヒワを見つけた方に景品を差し上げることになりました。
・以後の地区(中部地区、東北地区、九州・沖縄地区、中国・四国地区)では、早朝が暗くて寒い時期になり、時間も短くなった上に「冬を探そう」では盛り上がらないと判断しました。冬をテーマにした場合、冬の鳥の暮らしに着目して、「カラ類の混群を探そう」とか、「ふくらスズメを探そう(寒くて羽毛を膨らませている鳥)」など設定ができると思いますし、春の準備をしている植物や昆虫など、鳥以外をテーマにしてもおもしろいと思います。
・東北地区以降は、バードウォッチングカード(「手引き」第7章114ページ)を配布し、第6章の講義の中で115ページの手順に沿ってインタビュークイズを実演しました。また、バードウォッチングカードに(6)その鳥のニックネームかキャッチコピーをつくってくださいという項目(「あなたもバードウォッチング案内人」俳句やニックネームを作る98ページ)をつけ加え、第6章の講義の中で発表してもらうようにしました。参加者からは「男のおしゃれ40から(シジュウカラ)」「降参鳥(シロハラ)」「ドアの修理屋(コゲラ)」「プルプルスズメ(ジョウビタキ)」など、さまざまなニックネームが出されました。
これからの季節なら、「春の兆しを探そう」(「手引き」110ページ)が活用できると思います。バードウォッチングカードやニックネームなどは既存の探鳥会でも試すことができると思いますので、これらを実践された方はフィードバックシートの記入をお願いします。