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●50ページ「5.(6)用語」については、バードウォッチングでよく使われるが、一般にはわかりにくい用語として他にも「カゴヌケ」「SP」「鳥合わせ」「プロミナー」「出た」「入った」などが出されました。

・また、講師も、近年環境教育でよく使われる「プログラム」「アクティビティ」「フッキング」「アイスブレーキング」「ファシリテーター」「クリティーク」などの意味を説明した研修会もありましたが、結論としては「新・山野の鳥」12〜13ページの用語程度が最低限度の基本ということで大体の了解を得たいと思っています。

 

《第4章》案内の内容と方法、基本種の知識

 

●55ページ「2.案内の第1ステップから第3ステップ」に関連して

・この研修会では、第3ステップまでは必要ないという意見があり、講師もまずは野鳥との出会いをお手伝いし、自分でよく見て感じてもらうことが大事だと思いました。自然と第2、第3ステップに向かうことが理想で、意図的に強要しなくてもよいとの意見が出されました。

 

・その際、自然保護に関心を持ってもらう方法として「過去400年におよそ150種もの鳥が絶滅している」「近年、絶滅速度がけた違いに速まった」など危機的なデータを具体的に提示するようにしているという事例が紹介されました(北海道)。

これについては、ご希望もありましたので、次号にて「レッドデータ」などを紹介したいと考えています。

 

●「3.初心者の特性」に関連して

・初心者の参加者から「探鳥会は質問しにくい雰囲気がある」「メボソと説明されてなんだかわからなかった。名前は略さず、何の仲間かなどの説明が欲しい」という意見がありました(中部)。

 

・運営する側の反省として、一般向けの探鳥会でタカが出現してリーダー役は大騒ぎになったが、参加者は白けていたなどの例がでました(東北)。

 

●65ページ「5.説明ポイント」に関連して、「見つかった鳥がどこにいるかをうまく示すことが大切」という意見が出されました(中部、他)。

・時計の針に例えて方向を示す、手鏡を使う、スケッチブックに図を書いて示すなどのアイデアが出されました。

 

●66ページ「6.見分け方の案内」に関連して、「親切に教えることが大事だが、親切に教えられても識別は覚えられるものではない。自分自身でよく観察するようにしむける工夫が必要」との意見が出されました。

 

 

 

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