2. 「手引き」のフォロー
まだ6回の研修会を終えた時点ですが、皆様からいただいたご質問やご意見、主催者が回答させていただいた概要をお知らせするとともに、「バードウォッチング案内人の手引き」の内容についての第1〜5章までの補足説明をさせていただきます。
なお、手引きの内容については、支部にもご意見を伺いつつ検討を加えますので、さらなる質問やご意見があらば、お願い致します。近畿地区での質疑や《第6章》以降については次号で加筆する予定です。
地区によっては、「手引き」の事前送付や訂正が間に合わなかったことをお詫び申し上げます。以下に現時点での訂正個所をお知らせいたします。
「バードウォッチング案内人の手引き」の訂正
○12ページ12行目:1900年→1990年
○27ページ6〜7行目、28ページ(3)の1行目:網→綱
○44ページ4]5)換羽:1996年8月号→1986年8月号
○94ページ17行目:余裕があった(ら)ふれるように
○116ページ<参考>の4行目:「あな空き図鑑」→「ワークシー卜を使おう」
《第1章》自然との共存、その考え方や活動の伝え方
●「1.(2)地球環境問題の現状」に関連して
・「環境ホルモンについても追加すべき」という意見が出されました(北海道)。環境ホルモンの問題を軽視していたわけではなく、11ページにある有害廃棄物の問題に含まれると考えていました。また、第2章で解説される「循環」という地球のしくみを理解するキーワードからも、このような問題が認識されやすいと考えています。
●「1.(1)日本野鳥の会の理念」に関連して
・「「共生」ではなく「共存」という言葉を使っている理由は何か?」という質問がありました(中部、近畿)。これは本会の理念を整理する際にも議論されたのですが、結論として「共生」は生物用語では、お互いにもちつもたれつの関係が成立している状態に使うもの。現代の人間は自然を搾取するばかりなので、「共生」という言い方はおこがましいのではないかということから、よくて「共に存在しあう」という意味の「共存」だろうということになりました。