<話し方の技術>
61. 私は、解説を始める前に、参加者同士が親しくなれるようにしています。
62. 私は、解説の後で、いろいろな質問を受けることができるようにしています。
<自然の中での解説>
86. 私は、解説の中でつねに自然保護に留意しています。
88. 私は、参加者の安全につねに注意を払っています。
89. 私は、参加者が直接自然を体験するように心掛けています。
また、『あなたもバードウォッチング案内人』の173ページの失敗談も参考になるでしょう。
前述したように、支部活動などで人材が求められている場合は、地元の活動を手伝っていただきたいのですが、その際は、グループ内のルール(支部によっては支部規則や探鳥会規定などがある)や方針を知り、自分の役割や立場を把握して、かつ協調性(リーダーシップ、フォロワーシップ、役割分担など)にも配慮したいものです。
筆者の経験で、グループ活動のコツを述べます。
1] 陰で人を批判しない:議論は向上につながるものですが、意見を述べる際には、本人の前で言わないと悪口として尾ひれがついて誤解の元になることがあります。
2] 個人の性格や感性を否定しない:見解の相違を議論することは大切なことでもありますが、議論することに慣れていない人は感情的になりやすいもの。客観的な議論をはずれて「いい、悪い」と「好き、嫌い」が混同されないように注意したいものです。
3] 先輩を立てる:歴史を大切にすることは、自然を大切にすることと同じ延長線上にあります。先輩の「いい、悪い」の前に、先輩を敬う姿勢を持ちたいものです。
4] 政治信条や宗教の話は表だって主張しない:自然保護や環境保全を目的にした場合は、その目的に沿って一緒にできる部分を大切にしないとグループが成り立たなくなります。