日本財団 図書館


だから、人間がヒナをそこから連れ去るのは、誘拐と同じことなってしまいます。ネコや車など、危険が多い場所でも、野鳥たちは巣作りをしますので、心配かもしれませんが、親鳥に返すのが一番いいと思われます。(ヒナを保護した場所がわからなかったり、ヒナが弱っている場合や、やむを得ず、一時的に人間が面倒を見る必要がある時は、飼育のポイントをご案内しています。その場合は、2週間ほどつきっきりの世話をする覚悟があって、自然に帰すことが前提です。ちなみに野鳥の親鳥は2〜3分に一度、たくさんのヒナたちに食べさせるために、休まずに虫などをくわえてきます。)

 

Q. 羽が傷ついて、飛べない野鳥を保護したのだけれど、どなたか引き取りに来てくれませんか?

A. 日本野鳥の会は民間団体ですので、行政の許可が必要である野鳥の飼育には対応できません。また、傷ついた野鳥を保護する施設はなく、傷の手当をする獣医も組織的に用意されておりません。傷ついたり、弱ったりしている野鳥の保護については、各都道府県の担当にお願いすることになります。都道府県によって対応が違いますが、最寄りの野鳥専門の獣医や、鳥獣保護センター、鳥獣保護員を紹介してくれるところが多いようです。保護された場所の行政の鳥獣保護の窓口の連絡先を教えてくれるので、窓口の方に相談して、指示をあおいで下さい。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION