1. 話し方
話し方については、「聞き取りやすい」「わかりやすい」が基本ですが、『あなたもバードウォッチング案内人』148ページの「38:話し方のコツの項目を以下に書き出しておきます。
1] はじめからうまく話せなくてよい
2] 声が届いているかが第一
3] 相手への配慮があるか
4] 話させ上手
5] タイミング
6] 言葉選び
7] 組み立て方
8] 表現方法の工夫
他、「相手を見て話す」「体験や相手の主体性を尊重する」「T.P.O.」などについては第4章で述べた通りです。「案内人」が話好きの場合は、話し足りないくらいに感じる程度でちょうどよいことが多いものです。7]の組み立て方によって話を絞り込むことができますが、さらにポイントを追加すると、「話の内容を欲張らないこと」、相手が体験したり考える余裕があるように、「間を置いて話すこと」です。また、8]のテクニックとして、「親しみやすい言葉を使うこと(つがいをペア、繁殖を子育てなどと表現する)」も考えられます。
2. 第3ステップへの展開
これまで「自然に親しむ」「自然を知る」というステップ中心に書いてきたので、ここでは第3ステップ「自然を守る」についてもう少し具体的に述べておきます。(第1、第2ステップについては、第4章を参照)