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「案内人」が自ら自然を楽しんでいることも大切です。そのことが自然に熱意や誠意になって相手に伝わることが、共感してもらうことに結びつきます。

野鳥や自然との出会いが素晴らしいものであったとしても、「案内人」の印象が悪いと全体の印象が悪くなってしまうかもしれません。

最終的には「自然と人との共存」を考えてもらうという目的で案内する場合でも、楽しい体験ができるかどうかが大切なポイントになるはずですし、「自然と人との共存」というステップまで至らなかったとしても、楽しい体験によって関心や興味が持続されれば、自分でバードウォッチングを始めるとか、探鳥会に参加するなど、次の機会に続くかもしれません。第一目標として、案内をした結果、相手に「楽しかった」「おもしろかった(あるいは、ためになった)」と感じてもらうようにしましょう。

不特定多数が参加する探鳥会では、対応にも臨機応変さが求められます。子供や親子、初心者と経験者、グループ、常連、身体の不自由な方など、参加者の特性やニーズに合わせた配慮が必要になります。

 

2. 案内の第1ステップ〜第3ステップ

 

第1章で紹介した「親しむ」「知る」「守る」というステップに沿って、バードウォッチング案内の例を以下に記します。

 

【第1ステップの前】「相手に配慮する」ために

1] 相手を知る

2] 信頼を得る

3] 安全管理に気を配る

 

 

 

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