1] 多様性=自然や生物の世界はさまざまで、一様ではないという視点。
1) いろいろな野鳥
・例えばバードウォッチングでは、いろいろな種が、それぞれの姿かたちや暮らし方を持っていることに気づくことができます。
2) いろいろな生物
・また、いろいろな野鳥の暮らしを目にする中で、食物となる生物、野鳥を食物とする生物などさまざまな役割の生物に気づくことができます.
2] 関連性=自然や生物の世界には、さまざまなつながりがあるという視点。
1) 生物同士、生物と環境のつながり
・例えばバードウォッチングでは、野鳥のさまざまな暮らし方を目にする中で「野島たちが、どこで何を食べているか」「何に食べられるか」に気づけば、つながりが見えてきます。
・生物同士のつながりには、「食う食われる」だけでなく、種ごとに食物やすみかが違うことによって、争いが避けられている「食いわけ」「すみわけ」もあります。
2) 姿かたちと暮らし方のつながり
・例えばバードウォッチングでは、「どこで何を食べるか」について「なぜか?」と考えてみると、種ごとの婆かたちがそれぞれの暮らし方に適していることが見えてきます。
3] 神秘性=わかっていないことや、不思議に感じられることもあるという視点。
・この視点は、自然に対する謙虚な見方に、自然に手を出さざるを得ない時の慎重な態度に、あるいは自然を守る時に環境全体を考えることなどに役立てられます。
・なお、「沈黙の春」で有名なレイチェル・カーソンは、不思議を感じる心「センスオブワンダー」が自然と親しむ際に大切であるといっています。
4] 地域性=「多様性」や「関連性」などが地域によって違いがあるという視点。
・この視点は、「自然と人との共存」を具体的に考える際に、地域の特性に配慮することに役立ちます。
・生物多様性の保護の3つの側面(遺伝子、種、生態系)からも、必要な視点です。