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1 都道府県名

奈良県

 

2 モデル地区名

奈良地区地域安全活動促進モデル地区

 

3 重点となる活動項目

(1)地域安全活動ボランティア指導者養成の「地域安全講座」を開講

(2)地区大会の開催

(3)環境整備活動等

(4)広報を含む街頭活動の強化

(5)犯罪発生抑止活動

 

4 活動事例

(1)地域安全活動ボランティア指導者養成の「地域安全講座」を開講

奈良県では、平成9年5月に発生した月ヶ瀬村における女子中学生の略取・殺人事件を契機に、「地域の安全は地域で守ろう」という気運が高まり、各自治体においていわゆる生活安全条例制定の動きが広まり、平成10年4月までに、全国ではじめて、県下47市町村で施行された。

県都でもある奈良市においては、この「生活安全条例」に基づく施策の一環として、地域安全活動ボランティアの裾野拡大と指導者養成のため、「地域安全講座」を開講した。

講座は、所轄奈良警察署をはじめ奈良市、奈良地区防犯協議会、奈良警察署少年補導員協会のほか関係団体等の協力を得て、平成10年5月11日、奈良市役所正庁(中央棟6F)において開講された。

講座は、前期を5月から7月まで、後期を10月から12月までの各3ケ月とし、各期とも月2回(計6回)実施され、防犯委員・PTA役員・少年補導員等から選ばれた85名が受講した。

講座内容の主なものは、高齢者の安全対策、盗難予防、災害発生時の活動、児童の安全対策と少年補導、街頭活動、暴力追放などで、講師には、奈良市職員、消防局職員、警察職員、市少年指導センター職員、学識経験者等が当たった。

講座の受講者85名を「安全指導員」、その自宅を「地域安全の家」として指定し、地域の安全を確保するためのネットワークを組織した。

(2)地区大会の開催

安全で住みよい街づくりを推進するために、市民(防犯委員、推進指導員等、自治会役員、防犯暴力関係団体機関等)関係者約600名が参加して、奈良市史跡文化センターにおいて「地域安全強化・暴力追放市民決起大会」を開催、作家安部譲二氏の講演、警察音楽隊による演奏、推進指導員による大会宣言等を行い、意識の高揚を図った。

(3)環境整備活動等

交番所員が中心となって展開している「乗物盗キャッチ&リターン」作戦に、地域の防犯委員や自治体が連携して、駅周辺に放置駐輸された自転車・パイクの点検活動を行うとともに、盗難自転車等の早期発見と被害防止の啓発活動を実施した。

 

 

 

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