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1 都道府県名

京都府

 

2 モデル地区名

中立売地域安全活動促進モデル地区

 

3 重点となる活動項目

(1)地域住民による自主地域安全活動の推進

(2)地域安全ニュースの発行による地域住民への情報の提供

(3)犯罪抑止活動の推進

(4)高齢者対策の推進

 

4 活動事例

管内においては、とくに大きな事件事故の発生をみることなく、比較的平穏に推移していたところ、平成10年7月18日、ワンルームマンションで一人暮らしの看護婦が殺害されるという事件が発生したほか、長引く不況のせいか、ひったくりや車上狙いが多発した。

こうした治安状況の中、モデル地区推進員がリーダーとなって「犯罪のない明るい街づくり」を合い言葉に積極的に地域安全活動を展開し、地域住民の自主防犯意識を大いに向上させた。

(1)中立売安全のつどいの開催

平成10年9月26日、全国地域安全運動を前に、モデル地区推進員、防犯推進委員、地域交通安全推進委員、地域暴力団対策協議会委員が御池ゼスト河原町広場に集合し、買い物客らに対して地域の安全を広く呼びかけた。

雨天にもかかわらず、多数のボランティアが参加、パレードや地域安全ニュースを配布して、活動状況を広くアピールし、各種防犯、交通事故防止を呼びかけた。

(2)中立売地域安全大会の開催

全国地域安全運動のプレイベントとして、10月9日、京都ガーデンパレスにおいて、地域住民170名による第1回中立売地域安全大会を開催した。

開催の実現に当たっては、モデル地区推進員による「管内で発生した殺人事件を踏まえ、本年度の全国地域安全活動をより有益なものにするため、同運動に先駆け、管内の防犯推進委員、少年補導委員等のボランティアで結成する、犯罪のない明るい街づくりをめざした地域住民による大会を実施しよう」との地域住民に対する強い呼びかけを行った。

大会には、行政を代表して京都市上京副区長等が出席しており、大会を通じて京都市生活安全条例制定の必要性を行政側に強く訴えることができた。

また、参加者全員に自転車の前カゴに取り付ける「ひったくり防止板」を配布するとともに、被害状況の実演を含めたひったくり防犯教室を実施し、地域住民の自主防犯意識を大いに向上させた。

さらに、京都市立永松記念教育センター指導室長伊藤二三雄先生による少年の健全育成における住民のボランティア活動の必要性を訴えた「一生感動、一生燃焼」と題した記念講演が花を添えた。

大会の最後に、推進指導員伊東氏が「地域安全活動宣言(案)」を読み上げ、参加者全員の拍手で採択された。

 

 

 

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