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(4)地域安全情報の収集と防犯広報

ア 地域安全ニュースの発行

地域に身近な犯罪発生状況等、地域に関する情報を「津安芸地域安全ニュース」として毎月1回発行、自治体を通じて管内の全世帯に配布した。

イ 広報活動の展開

地域住民に地域安全パイロット地区の周知を図るため、自治体庁舎や交番、駐在所に広報用立看板を設置した。

また、安濃町地域安全フェア、津まつり等、地域のイベント会場に「地域安全ふれあいコーナー」を設置して、地域安全活動の広報を行うとともに、防犯器具の紹介、斡旋等を実施した。

ウ 「津警察署員との懇談の夕べ」の開催

地域住民の要望、困りごとを早期に把握し解決するため、交番・駐在所単位に地域住民と警察との懇談の場を設け、地域住民からの情報収集を図った。

エ 「地域安全活動パイロット地区地域安全ミニフォーラム」の開催

地域における犯罪抑止機能の強化を図るため、地域安全パトロールの主体となる地域防犯連絡員並びに地域安全活動に深い関わりのある自治体、企業等の関係者により地域安全ミニフォーラムを開催、「安心を体感できる街づくり」への具体的な提言等を行った。

・開催日時 平成10年8月26日(水)午後7時00分から午後9時00分まで

・開催場所 三重県総合文化センター

・出席者 津所管内の自治体(5)首長、地域防犯連絡員、管内の企業等の代表者、婦人会、老人会、自治会等の代表者約200名

・開催内容 「地域安全活動パイロット津安芸地区」の活動説明

基調講演「地域安全活動と生活安全条例」

パネルディスカッション「安心を体感できる街づくりに向けて」

(5)地域メッシュ犯罪類型別防犯活動

ア 「自転車盗難防止キャラバン」活動

自転車の盗難が増加している現状から、地域防犯連絡員と自治体が一体となって、津市内の公共自転車置場に駐輪中の自転車について、防犯登録と施錠の有無を点検するとともに、自転車盗難防止広報を実施した。

イ 自転車防犯登録モデル校活動

放置自転車対策や自転車の盗難防止活動を推進するために、自転車利用者の多い中学・高校を自転車防犯登録モデル校に指定し、自転車の防犯登録、通学自転車の点検、生徒会活動としての放置自転車の発見活動等、学校と関係業者が一体となった活動を実施した。

ウ 地域安全活動推進モデル事業所の設置

地域安全活動を地域に密着した事業所からも展開していくため、管内の主要な事業所15社を「地域安全活動推進モデル事業所」に指定、事業所が自主的に地域安全活動を推進できるよう支援活動の展開に努めた。

 

5 モデル地区活動の効果

地域安全活動パイロット地区指定を契機に、積極的に管内の自治体や自治会等へ広報紙や会合等の機会を通じて、地域安全活動を浸透させるとともに、地域安全ミニフォーラムの開催により、警察と地域住民のパイプ役である地域防犯連絡員に自主的な活動の展開を促すことができるとともに、地域住民の地域安全意識の高揚を図ることができた。

 

 

 

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