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2] 平成10年7月中旬ころ、鹿沼市立さつき小学校1年女子と6年女子が下校途中、車から降りて来た若い男に呼び止められ「車に乗らないか」と誘われるという声掛け事案が相次いで発生したことから、事案を重く見た同小学校校長は、駐在所、北押原地区及び南押原地区両青少年健全育成連絡協議会会長等と協議のうえ、

「変質者に注意」「チカンに注意」「さそわれても乗らない」

と書かれた看板、各100校(計300枚)を作成し、管内通学路に設置して、声掛け事案・誘拐防止を呼びかけた。看板設置後は,声掛け事案等の発生はなくなった。

一方、西沢駐在所管内においては、防犯連絡協議会長、(赤羽根勝人鹿沼地区パイロット地区副会長)、駐在所連絡協議会等が地元南摩中学校の生徒に非行防止にまつわる、防犯標語を募集し、優秀作品を表彰すると共に、そのうち15点を選び看板作成をして通学路に掲示し非行防止を呼びかけた。

更に、仁神堂駐在所では、地元防犯連絡会会長 松島道男(鹿沼地区パイロット地区推進員)と連携し、同防犯連絡会の事業計画の一環として、身近な犯罪を防止するため、

「チカンに注意」「ゴミ捨て禁止」「飛び出し注意」「スピード落とせ」

の4種類の立て看板、40枚を作成し、危険箇所等に設置し、各種事件、事故の防止を図った。

3] 和歌山県下において発生したヒ素入リカレー殺人事件を発端に、全国各地で毒物混入事件が多発したことにより、防犯連絡協議会(鹿沼地区パイロット地区推進員)、少年指導員、警察、学校等と合同により、管内のスーパー・コンビニ、酒店、雑貨店等263店舗に対し、ミニ地域安全ニュースを配付し防犯指導を実施するとともに、幼稚園及び小・中・高校の生徒、保護者等に対しては、署長書簡を発出してもらうなど毒物等混入事件防犯対策を実施した。

(3)広報啓発活動

1] 平成10年4月1日から指定を受け「鹿沼地区地域安全パイロット地区」を推進中であるが、その一環として、同年7月、

◎ 鹿沼地区地域安全活動パイロット地区の概要

◎ 管内の少年非行防止及び乗物盗防上並びに交通事故発生状況

等を題材とした「地域安全ニュースさつき」第1号を作成し、管内全世帯(33,301世帯)に配布した。

また、県内外において発生したコンビニ対象強盗事件、金融機関対象強盗事件、ぱちんこ景品買取所対象強盗事件発生や管内の痴呆症老人等行方不明事案発生に際しては,本年1月発足したFAXによる「SOSネットワークシステム」を活用して、関係機関団体等に呼びかけ事案の未然防止活動を図る一方、対象店舗を巡回指導し、ミニ地域安全ニュースを配付し広報啓発活動を実施した。

2] 「地域安全パイロット地区」指定を広く知らせ、「自らの安全は自ら守る」との意識啓発を図る目的で、北押原地区防犯連絡会(鹿沼地区地域安全パイロット地区推進員)と防犯協会が連携し「地域安全盆おどり大会」を開催し防犯意識の高揚を図った。

 

 

 

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