1 都道府県名
栃木県
2 モデル地区名
鹿沼地区地域安全活動促進モデル地区
3 重点となる活動項目
(1)青少年の健全育成活動
少年の非行防止・薬物乱用防止
有害図書等区分陳列規定及び有害がん具類販売規制に伴う防犯指導
(2)各種犯罪等の発生抑止活動
乗り物盗防上・誘拐・声掛け事案防止活動
薬物混入事件防止活動
(3)広報啓発活動
地域安全ニュースによる情報提供
4 活動事例
(1)青少年の健全育成活動
1] 鹿沼警察署管内においては、昨年覚せい剤乱用少年4名を検挙する等、少年による薬物乱用が増加したため、学校警察連絡協議会定期総会の場において薬物乱用の実態と乱用防止の強化を訴えるとともに、各市町村教育委員会に働きかけ、管内各小・中・高校を対象に薬物乱用防止教室を開催(中学校12校、高校5校(全校実施)、小学校12)した。
小学校に対する薬物乱用防止教室は、当署に勤務する婦人補導員2名が勤務終了後、丹精を込めて作成した全7場面の県内初の紙芝居を活用した薬物乱用防止教室であり,開講した学校からは,
「小学校では馴染みの少ない薬物について、わかりやすく子供達も真剣に聞き入り勉強になった。」
との反響を得た。
2] 青少年を取巻く社会環境は年々悪化し、青少年の健全育成に大きな影響を与えている。一方、性犯罪を誘発する恐れのある有害図書等の区分陳列規定等及び有害がん具類の販売行為罰則規定等を取入れた、栃木県青少年健全育成条例の一部が改正され、平成10年10月1日から施行されたのに伴い、警察、少年指導員、防犯連絡所推進員、教諭等、38名により管内のスーパー、コンビニ等(61店舗)金物店、刃物店(24店舗)に対し,地域安全ニュース、リーフレット等を配付し条例改正の趣旨徹底と条例改正後の法厳守について防犯指導を実施した。
コンビニ及びチェーンのスーパーなどについて、殆どが本部などから管理体制の強化が図られており指示が来ている状況であった。
(2)各種犯罪等の発生抑止活動
1] 鹿沼警察署管内における、乗り物盗の発生は全窃盗犯(平成10年10月末現在、916件)の約30%を占めており、乗り物盗(平成10年10月末現在、278件)のうち、自転車・バイク等二輪車の盗難が約99%と大半を占めていることから、防犯連絡所推進員(パイロット地区推進員)と警察合同により、発生が多発するJR鹿沼駅、福田屋イトーヨーカ堂及びその周辺における二輪車防犯診断を実施し、防犯診断カード、チラシ等を配付して,カギ掛け・防犯登録・二重ロックの励行を呼びかける等乗り物盗防止活動を展開した。