2]鹿児島県において生産・消費される外貿コンテナ貨物量との比較
1993年11月に鹿児島県において生産・消費された外貿コンテナ貨物の主要品目は、その他畜産品、その他機械(電気機械)、紙・パルプであるが、93年11月における志布志港の利用県は宮崎県のみであるため、これらは志布志港では取り扱われていない。
輸入では、鹿児島県の主要消費品目が志布志港の主要取扱品目と概ね一致するものの、量的な隔たりが大きくなっている。
表3-3-16 鹿児島県の主要生産・消費品目と志布志港における主要輸出入品目
資料)「平成6年度外貿コンテナ貨物流動調査」運輸省港湾局、大蔵省関税局、鹿児島県港湾課資料より三和総合研究所作成
3]志布志港の利用特性
以上のことから、志布志港では、輸出では紙・パルプヘの依存度が高く、その出荷量によって輸出取扱量が大きく左右されている。また、後背地としても、宮崎県日南市に立地する製紙工場からのコンテナ貨物に依存している割合が高いものと思われる。
輸入では、主要取扱品目が毎年入れ替わっており、安定して取り扱われる品目がないが、中国航路での輸入量の取扱は増加傾向にある。