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1986年より本格稼働しており、95年にはVAN運営会社3社間のVAN間接続によるオープンネットワークが完成している。社団法人港湾物流情報システム協会が運営する。

一方、S.C.NET(Shipper/Carrier Information Network System)は荷主・船社間、S.F.NET(Shipper/Forwarder Network System)は荷主・海貨業者間で、いずれも輸出入貨物に関する情報交換を目的として構築された。データフォーマット等はPOLINETに準じ、S.C./S.F.ネットセンター運営する。

これらの業務のEDIFACTへの対応については、96年度に輸出業務における荷主・海貨業者間のS/I(船積指示書)情報、海貨業者・船社間のD/R(船積貨物受領証)情報、船社・荷主間のB/L(船荷証券)情報のユーザーマニュアルの開発を、社団法人港湾物流情報システム協会とS.C./S.F.ネットセンターが共同で行った。このうち、海貨業者・荷主間のS/I情報についてのみ、97年度に実証実験が行われた。

 

表4-5-4 輸出物流情報EDI実験への各社の対応(1998年2月末現在)

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資料)「平成9年度 物流EDIに関する調査,研究報告書(国際物流EDI分冊)」

1997年3月、物流EDI推進機構

 

2)POLINETによるJTRN、EDIFACTの取扱い

これまで専用フォーマットによるデータ交換を行ってきたPOLINETが、1998年10月よりJTRN(国内統一物流EDI標準)によるEDIの取扱いを開始した。対象とするJTRNメッセージは、2A版の全メッセージ(運送関係11メッセージ、倉庫関係19メッセージ)である。また、同時に、UN/EDIFACT準拠メッセージ(13メッセージ)の取扱いも開始した。

POLINETでは、標準メッセージの変換等のサービスは行わず、ネットワーク内はスルーで通し、ユーザ側コンピュータのトランスレータソフトにより、ユーザデータを標準メッセージに変換したり、又は逆変換したりしてデータ交換することとなる。このため、取引相手とは事前に、JTRNを使うのかUN/EDIFACTを使うのかを取り決めておく必要がある。

3)荷主も含めたトータルなEDI化の展望

S.C./S.F.NETにおける対応は現在のところ明らかではないが、POLINETがJTRNへ

 

 

 

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