*EDITRUCK導入の実際
(システムの特長)
・データの一元管理を実現している。
・入力が簡易・効率的である。バーコード、ハンディターミナル(無線)等との連携についてもオプションで対応している。入力を削減し、手作業を減少させる。
・JTRNをサポートし、オールインワンで提供している(トランスレータ、通信ソフト、EDIシステムを一体化)。
(主な販売先)
・販売実績があるのは東京・神奈川・千葉。問い合わせ、提案書は全国から来ている。
・事業者の規模は保有車輌台数が30〜200台。既存システムはある場合とない場合両方ある。
(導入事例)
・運送会社への導入例。運送に関わる基本業務部分についてパッケージソフトの機能を利用し、この運送会社特有の機能(業務内容)については一部をカスタマイズして導入。
●荷主会社側の導入効果
<運送依頼作業の軽減>
:社内受注システムに入力したデータをEDITRUCKに接続し、データ入力作業が自動化され、運送依頼作業が効率化できるとともに、入力ミスがなくなった。運送会社ごとに送信した運送依頼情報を基に、運送会社側で送り状を発行するように業務形態を変更。様式の異なった送り状に転記する必要がなくなり、ペーパーレス化を実現。
<運送状態確認の迅速化>
:運送会社から受信した報告書を基に、荷物の状態を迅速に確認できるようになった。
<運賃明細確認作業の効率化>
:運送会社から受信した運賃明細情報を基に、煩雑だった請求照合確認作業が軽減。
●運送会社側の導入効果
<運送依頼受付業務の効率化>
:運送依頼情報のEDI化により、運送依頼を入力する手間が無くなった。詳細な運送依頼の内容により、荷物量が事前に把握でき、車両効率も向上。
<配車業務や実績管理の迅速化>
:受信した運送依頼を基に、一日の作業内容がわかる集配指示書や送り状を自動作成。送り状や集配指示書作成に伴う作業が無くなった。集配や配達が完了した後、運送依頼ごとに実績入力を行い、車両単位または運転手単位に実稼働時間を集計。運送依頼単位に運賃を入力し、荷主会社に運賃明細情報を送信することにより、荷主会社側での請求照合作業が容易化。
<荷主サービスの向上>
:作業実績や貨物追跡情報、さらには運賃情報など、細やかなレベルでの情報提供を迅速に報告することができるようになった。データを受信する側の作業も正確かつ効率化。
(普及の課題)
・パッケージソフト自体は安価であるが、カスタマイズにコストがかかる。この部分のコストが下がらない限り中小トラック事業者における導入の促進は難しく、パッケージソフトの普及と標準化の推進は表裏一体といえる。
・複数ある事業者のうち、いくつかだけ導入しても意味が薄い、というEDI固有の問題もある。カーマ/西濃運輸のように、十数社が一斉に導入するような形が有効である。流通センターを中心に事業者での導入を進めることも考えられる。
・システム化=総入れ替えのイメージがあり、事業者の取り組む敷居を高めている。今のシステム化は、既存のシステムのうち使えるものは残して有効活用し新しいものと組み合わせて付加価値をつけるものであり、すべてを取り替えるわけではないことを理解してもらう必要がある。
資料)JRシステム資料