資料)全日本トラック協会平成8年度調査結果
6]EDI化のためのソフト導入コストの軽減
パソコンの導入とネットワーク整備がEDI化の基本的なハード要件であるが、ソフトについては、EDIソフト自体のコストよりも、業態に応じたカスタマイズに膨大なコストが必要となっている。また、給与計算や伝票発行、運行記録の解析等の個々の分野ではすでに何らかのソフトを導入しているケースが多く、それらの既存ソフトのデータとの相互利用ができない場合には、再入力やデータの変換等に大きなコストがかかる。
中小事業者のEDI化を促進するためには、ソフト導入にかかるコストを極力低減化することが必要であり、カスタマイズやデータの相互利用を可能とする標準化の推進が重要な課題である。
(3) 最新動向および先進事例
1]パッケージソフトの普及促進
物流EDIセンター(旧・物流EDI推進機構)では、物流EDIの普及を促進するために物流EDI業務パッケージソフト製品の推奨制度を設けている。中小のトラック事業者が自社単独で物流EDIの導入を図ることは難しいため、こうしたパッケージソフトによって中小トラック事業者における利用が進む可能性が大きいと考えられる。
第1号推奨製品として、JRシステム(鉄道情報システム)が開発したEDI対応運送業務システム「EDITRUCK」(エディトラック)が認められている。