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情報の共有化が活用されているのは、各配送先毎あるいは近接する複数の配送先毎の出荷情報の集約化の部分である。こうした出荷情報の集約化により、プラネット物流(株)の職員は5〜10分で配車計画を決定することが可能である。配車計画の決定後は、電子情報は、配送伝票の作成、ビッキングリストの作成、車両積込明細表の作成、運賃計算にも活用される。

なお、実際の運送業務を行うトラック事業者は、方面別に利用する事業者が予め決まっており、配車計画の決定と同時に各事業者の担当台数が決定する。各トラック事業者との間の配車情報や運賃計算等についてはEDI化されていない。

プラネット物流への在庫補充の判断は、プラネット物流の棚卸しデータに基づき、各メーカーの責任において行われる。

 

図4-1-9 共同物流システムの情報の流れ

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資料)流通ネットワーキング 1998.9

 

4)九州事業部の概要と物流共同化の効果

九州事業部の概要は表4-1-6に示すとおりであり、入庫車両数と出庫車両数の相違はわずか1割しかない。すなわち、1台あたりの積載量が入庫・出庫間でほとんど同一ということであり、共同化の効果により、各メーカーから補充される入庫だけでなく、卸店への配送時の出庫においても、積載率が100%に極めて近いことがわかる。

 

表4-1-6 プラネット物流九州事業部の概要

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資料)プラネット物流(株)資料

 

 

 

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