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2)プラネット物流の概要

プラネット物流(株)は、化粧品・日用品メーカーの共同出資により1989年に設立された共同物流会社であり、メーカー15社が参加している。(株)プラネットと同様、共同保管・共同配送・流通加工等の共同物流システムのオルガナイザー(調整役)としての機能を中心業務としており、実際の倉庫業務、運送業務は外部委託している。

現在は北海道、東北、中部、九州の4箇所に共同物流センターを有し、全国各地のメーカーの工場・倉庫から出荷される製品を共同保管し、卸売業者への共同配送を行っている。

 

表4-1-5 プラネット物流の共同物流センター

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資料)プラネット物流(株)資料

 

3)プラネット物流の共同物流サービスと情報化

実際の共同物流の流れは、以下に示すとおりであり、電子情報として発荷主(メーカー)から出荷情報の提供を受け、各発荷主の情報をもとに同一配送先の名寄せや、近接する配送先の組み合わせにより、最適な配車・配送計画を作成する。

 

【プラネット物流の共同物流の流れ】

1)卸店からの発注に対する商品の出荷・配送

a)各メーカー(発荷主)が卸店からの発注情報を受け、これをもとに出荷情報をプラネット(VAN)経由でプラネット物流に送信する。

2.プラネット物流は各メーカーの出荷情報をもとに、最適な配送・配車計画をたて、協力運送業者に配送を依頼する。

3.メーカーは出荷報告データを受け、売上処理を行う。

b)メーカーからの補給

4.各メーカーは、プラネット物流の在庫状況に応じて補給商品をプラネット物流に配送し、入荷予定デー夕をプラネット(VAN)経由でプラネット物流に送信。

5.プラネット物流では入荷予定デー夕をもとに入庫時に検品し、入庫報告データをメーカーに返す。また、毎月の棚卸しデータ(在庫報告データ)をメーカーに送る。

 

 

 

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