3)物流情報化実施段階での問題点
<規格の不統一による弊害と標準化の必要性>
大手荷主を中心に、各企業が独自に情報システムを構築しているため、特に川下に位置する物流事業者は、複数の規約・システムに対応せざるを得ず、多端末化や情報の二重管理などの非効率が生じている。伝票の不統一も非効率の要因となっている。逆に自社システムと荷主をオンライン化する場合においても、各荷主のニーズが強く、標準化が進展していないためにその都度つくりこみが発生するという状況が発生している。
<運用コスト・保守要員の負担>
情報システムの運用段階においても、システムが複雑で膨大なものになるにつれ、通信コストや保守コストの負担、保守要員の過大な作業負担などが問題点とされている。