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ケーブルに合った電線貫通金物やコネクタなどが使用され、確実に締め付けられ、シールド線やがい装の接地が完全に行われ、パテ(油性)で防水処理などが施工されていることを確認する。

機器と電源配電盤間の導通点検は、規定の電圧が供給されるように配線されているか、ヒューズの容量は適正か、直流の場合は極性が合っているかなども点検する。

同軸ケーブルの心線とシールド線がコネクタ内で短絡していたり、曲がり部分が溶接の熱で短絡していることもあり、時には電線に釘を打ち込まれた事例もあるので、テスターで点検する。また、溶接工事や内装工事によって、ケーブルが傷ついたり、短絡したりすることがあるので、各線とアース間も点検する。

(2) 機器内部及び外部の掃除

艤装中の保護覆い、シートなどを取り外し、掃除機などで配線くず、塵、埃など異物を取り除く。

(3) 機器の点検

機器が輸送時や積込み時、艤装時に損傷を受けていないか確認し、試験などの前には、それらの損傷に対する処置を講じて完全な形になっていなければならない。

各電気部品のはんだ付けの状態、プリント配線の腐食、錆などによる絶縁低下、断線、接触不良などはないか点検する。プリント板の装着状態、変圧器などからのオイル漏れについて点検する。

(4) 結線の確認

系統図、結線図と照合して結線を確認する。誤結線のために機器を焼損したり、部品を不良にして多大な損失を招くことがしばしばある。

電線は色分けや番号によって識別して結線してあるが、多心線では不明確な色は一度外しておいて導通点検するのが望ましい。

 

 

 

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