6-4 機器間の通信の信号形態
機器間を接続する信号ラインの形態は次の2種類に分類される。
(1) デジタル信号
(a) シリアル信号:IEC 61162-1(NMEA 0183 )
転送速度が 4,800ボーの比較的低速な通信形態で、機器間の通信として一般的に使用されている。
(b) ネットワーク信号:
LAN信号である。詳細は設計編第9章LANを参照。
(c) パラレル信号
(d) モデム信号
(2) アナログ信号
(a) 電流信号:4-20mA
(b) 電圧信号:1-5 V,0-5 V,0-10V,±5V,±10V
(c) ステップ信号:1/6 度,DC 24,35,50,70V
(d) シンクロ信号
(e) パルス信号
(f) RF信号
(g) ビデオ信号/映像信号
6-5 水中雑音対策
海中には、潮流、波浪、魚類の生息などの自然現象によって絶えず発生している海中自然雑音と、沿岸の産業設備・施設、交通機関、船舶の航行などの人為的作用によって一時的に生ずる人工雑音とがある。これらの雑音は、魚探、測深儀及びソナーなど水中機器の目標、信号を妨害し、これらの機器の探知範囲を狭くする。
また、魚は16〜3,000 Hzの周波数帯について感知能があり、特に300 〜1,000 Hzの範囲では、内耳による可聴能があると言われているので、漁船などでは他の雑音はともかく、自船の発生する雑音については極力低減する必要がある。