5-8-2 線条空中線
MF/HF帯に使用される空中線で、船内ノイズの影響を受けやすいが、構造が簡単で保守が容易であること、広い周波数帯で使用が可能なことから、空中線装備場所の制約の少ない船で多く使用されている。
この線条空中線は、一般的に通信用の送受信空中線として使用されるほか、ロランC受信機、気象ファックスなどの受信用としても使用されている。
線条空中線の装備方法の一例を<図 5-8-2>によって次に説明する。
(a) 空中線の引込部は、機器に近く容易に接続できるような位置を選択し、引込線相互の誘導を極力避けるようにする。
(b) 送信空中線の付近に装備している鋼製ワイヤのステーは接地する。