(3) 防水のための充填剤の充填方法を<図 3-4-5>によって次に説明する。
(a) 充填孔9]のねじ蓋を外し、指定の充填用コンパウンドを、波状の導波管とブッシングとの間に、注意深く充填する。
(b) 充填前にブッシングと導波管の防食層(ポリエチレン)の境界部分にプラスチックテープを巻き、空気抜きを1カ所設けておく。
(c) 空気抜きから充填剤が染み出してくるまで充填する。そうなれば充填剤が全体に行き渡っていることになる。
3-4-3 導波管の取付け
楕円導波管の接続台座への接続が終わると、導波管をアンテナマストなどの導波管取付台へ取り付け、貫通部から船内に引き込み、送受信機の接続部と接続する。その施工方法の一例を<図 3-4-6>〜<図 3-4-8>によって次に説明する。
(a) 空中線部側はフラットフランジ、送受信機側はチョークフランジであるので、その方向を間違えないようにする。
(b) 空中線部側の接続部に結露防止のためセパレータ(テフロンシート)を挿入して、接続・固定する。
(c) 空中線部側から送受信機側に向かって、導波管に捩れがないかを確認しながら、仮止めした導波管取付金具を締め付けて、導波管を固定する。
(d) 貫通部を固定した後、導波管側と送受信機側の接続台座の間にセパレータを挿入して、固定する。