3-1-3 導波管等の取付け
導波管等の配置図により貫通金物の取付け、導波管等取付台の船体への取付け、導波管等の切断、接続用部品の取付けなどを行う。
導波管等の取付けに当たっての一般的な注意事項は次のとおりである。
(1) 貫通金物はメーカー支給品を使用する。
(2) 貫通金物を甲板や隔壁の貫通部に取り付けるに当たっては、メーカーの工事用図書にある取付寸法などを示し、造船所にコーミングの取付けや開孔を依頼する。
(3) 取付台は、1m間隔で配置する。
フランジによる接続部においては、どちらかの端部からも100mm前後の所にも取付台を設ける。
(4) アンテナマストと導波管等との間隔は 100 mm 以内とし、これより離れる場合は補強して振動を防止する。
(5) 導波管等は取付台にクランプなどを用いて取り付ける。この際、導波管等とクランプの間に亜鉛板あるいはゴム板を巻くか、メーカー支給のプラスチック材を挿入する。
(6) 甲板部及び甲板面から 1500 mm以上の高さまで(2mを超える必要はない)の導波管等には保護カバーを設ける。
3-2 矩形導波管
9GHz帯のレーダーでは、楕円導波管の使用が増加しているが、まだ矩形導波管も使用されている。矩形導波管には、RG-51/UとRG-52/Uの2種類あり、前者はわが国で、後者は欧州でよく使用されている。