2-5-5 同軸ケーブルの接続
同軸ケーブルのユニットへの接続はコネクタにより行われるが、コネクタは一般的にメーカーの支給品であり、その取付方法は工事用図書などに記載されているので、その指示に従う。
高周波同軸ケーブルにコネクタを取り付けるに際しての一般的な注意事項は次のとおりである。
(a) ケーブル外被と絶縁体の切断長さはコネクタの種類によって異なっている。メーカー指定の長さに切り取る。
(b) 外部編組や中心導体を傷つけないようにする。
(c) 中心導体に中心コンタクトをはんだ付けする際、コンタクトの外周にはんだを付け過ぎると、本体に入らなくなる。付け過ぎたはんだを除去するとき、熱によって絶縁体を溶かさないこと。
(d) プラグコネクタを取り付けてから、中心コンタクトが編組とショートしていないことを、テスタで確認する。
(e) がい装ケーブルの場合は、プラグコネクタの手前でがい装を切断し、がい装を解きほぐし結束させ接地用リード線をはんだ付けして引き出す。
船舶で一般的に用いられているプラグコネクタ(接栓)の結線方法を次に示す。
(1) N形同軸コネクタ
N形同軸コネクタ(NP-10U)と同軸ケーブル(RG-10/U,RG-10/UY)の結線方法の一例を<図 2-5-9>によって次に説明する。