(4) ケーブルの心線識別
結線作業における誤作業を防止し、また保守点検の便宜を図るため色別表示などでケーブルの心線識別をすることが望ましい。
色別表示には、線端処理に使用する粘着テープ又はビニルチューブを利用する。
なお、一般的な色分は次のとおりである。
(a) 直流:正極(P)赤/中性極(O)黒/負極(N)青
(b) 交流:第1相(R,U)赤/第2相(S,V)白/第3相(T,W)青
ただし、R,S,Tは負荷側、U,V,Wは電源側。
(c) 特殊なケーブルの場合は、メーカーの指示に従う。
(5) コネクタの取付け
ケーブル端末に、いわゆるコネクタを取り付けて機器側の座(レセプタクルコネクタ、ソケット)と結合する場合もある。コネクタ(プラグコネクタ)の種類には丸形や角形、オス形やメス形など各種あり、メーカーの工事用図書の指示に従って結合する。
コンタクト数が3の電子機器用丸形コネクタの取付方法の一例を<図 2-5-8>によって次に説明する。
(a) ケーブル外被と導体絶縁物を切断する長さ(図 2-5-8のA及びBの寸法)は、使用するプラグコネクタに適合させる。
(b) ケーブル導体は、丁寧に予備はんだ付けをしておいてから絶縁スリーブを通し、コンタクトにはんだ付けする。
(c) ケーブル心線番号又は色分とコンタクトの番号を、メーカーの工事用図書の指示どおり結線し、誤配線のないように注意する。
(d) コネクタのキャップにケーブルクランプのあるものは、確実にケーブル外被を保持してから締め付ける。