2-5-4 端末結線処理
ケーブルの端末結線処理は、圧着端子による結線や、同軸ケーブルなどへの各種コネクタ類での接続が多い。特殊な工事の場合は、その材料、コネクタ類はメーカー支給品であるのが普通である。
コネクタ類の取付方法や端末結線については、メーカーの工事用図書の指示に従って確実に行うことが重要である。誤った結線は機器の破損を招くことになる。
なお、端末結線は、圧着端子がよく用いられるが、銅管端子やソルダレス端子、はんだ付けタイプの端子が使用される場合もある。
(1) 圧着端子の取付け
圧着端子の取付方法は、次のとおりである。
(a) 導体絶縁ゴムを除去する。除去する長さは、原則として、端子取付後に心線導体が約1mm程度接続側に出る長さとする。この場合、心線導体を損傷しないように注意する。
(b) 圧着端子は心線導体の太さに適合したものを使用し、圧着工具は、端子メーカー指定のものを使用する。
(c) 番号スリーブは、機器結線部の端子番号と一致させる。多心ケーブルの場合で、保護テープに番号が付記されているものを機器結線部の端子番号と一致させて結線するときは、番号付スリーブを使用しなくてもよい。
(d) 圧着が完了したら、端子が抜けたりしないことを必ず確認する。特に心線導体が細いケーブルに圧着端子を装着する場合には、十分注意し、必要により、心線導体を二重に折り返してから行う。
圧着端子の取付方法の一例を<図 2-5-5>に示す。