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(5) 電波は反射、屈折、吸収及び透過の現象を生じる。特に完全導体の表面では完全に電波は反射されて内部へは侵入しないが、不完全な導体の場合には、表面から侵入して減衰する。

(6) 電界(E)と磁界(H)の比は電気回路の電流と電圧の関係と同様にインピーダンス(固有(Ζ0))といい、真空中では周波数に無関係で次式で示される。

Z0=E/H=120π=377[Ω]

電離層のじょう乱

地球の上空にある薄い大気は、太陽からの紫外線やX線の作用によって電子と陽イオンとに電離して自由電子が空間に存在するようになる。このような層を電離層といい、地上数10kmから1,000km程度にまで及んでいる。

この電離層内の電子の密度は一定ではなく、高さ方向の分布を見ると電子密度がピークを示すところがいくつかあり、その高さや電子密度のピーク値は、太陽からの放射線が変化することにより、季節や時間によって変化するが、このことを電離層のじょう乱という。電離層のじょう乱が起きると、短波は電離層を突き抜けたり、強く減衰するので、通信が不可能になる。

 

[と]

同期方式(synchronous system)

送信側と受信側で、信号が始まる時間と終了する時間を一致させることを同期という。同期のとり方を同期方式といい、同期をとる単位によりビット同期、キャラクタ同期、フレーム同期などがある。同期のとり方には、データ信号線と別の同期用信号線からタイミングをとる方式(同期式)と情報ビットの前後にスタートビットとストップビットを付加してデータ信号線から同期用のタイミングをとる方式(調歩同期式)とがある。

 

 

 

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