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12.6.3 伝導性妨害と対策

電源、信号線、アース線、筐体などを経由して伝導性妨害が侵入してくる。<図12.6.5>は通信装置に侵入する伝導性妨害の経路を示す。装置を遮蔽しても電源、信号線、アース線などからの妨害波は除去することができない。

 

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<図 12.6.5>伝導性妨害波の侵入経路

 

伝導性妨害は機器の設置場所にもよるので予め妨害波の環境を測定することが望ましいが、開発段階で<図12.6.6>の対策が取られている。

高インピーダンス素子の挿入-チョークトランスを挿入して妨害波を阻止する。

バイパスショート-線路とアースの間にコンデンサーを挿入して、妨害波をショートする。

平衡化-回路電流を平衡させてコモンモード成分を減少させる。

入出力分離-絶縁トランスや光結合回路により妨害波源インピーダンスを見かけ上高くして侵入し難くする。

小ループ化-配線を短くしたり、アース点を集中したりして回路を小ループ化することから誘導される磁界を少なくする。

 

 

 

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