日本財団 図書館


216-1.gif

<図 12.5.1>水中音響機器に検知される雑音の分類

 

船舶雑音は出来るだけ小さくなるように設計される。船速、排水量および周波数の関数としてD.Rossは、

NP[dB]=132+50 log(v[kt]/10)+15 logT [t]-20 logf[Hz]

で一般の船舶雑音を示した。ここで、NPは雑音スペクトラムレベルで、雑音音圧をデシベルで表した量である。Vは船速、Tは排水量、fは周波数である。

 

12.5.2 周囲雑音

波などによる周囲雑音については G.M.Wenz(1962年)に発表したデータが現在でも信用されている。<図12.5.2>に示す。

100Hz〜10kHzの主な成分は風浪により、波頭のくずれ、気泡破裂のキャビテーション音などが原因である。より低い周波数には付近を航行する船舶が発生する雑音が検出される。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION