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11.2.3 ケーブルサイズの決定法

ケーブルの導体サイズの選定に当たっては、全負荷電流が基準周囲温度におけるケーブルの許容電流値(<表11.2.2>参照)以内であり、かつ、電圧降下が規定値以下となるようにする。

 

<表 11.2.2>ケーブルの許容電流(JIS C 3410-93)

(周囲温度 45 ℃の場合)

 

(EPゴム絶縁ケーブル)

198-1.gif

*EPゴム絶縁の導体許容温度

 

(多心EPゴム絶縁ケーブル)

198-2.gif

 

電圧降下率は一般に次式から求められる。

(1) 交流単相2線式回路

LD=(R20×K1×2L×I×δ)/V×100

(2) 直流2線式回路

LD=(R20×K1×2L×I)/V×100

ここで

LD:電圧降下率[%]

L :ケーブル片道の長さ[m]

V :回路電圧[V]

R20:導体温度が 20 ℃における導体の直流抵抗[Ω/m]

K1 :絶縁体の最高許容温度における導体抵抗温度係数

(<表11.2.3>参照)

δ :交流電圧降下係数(誘導電圧降下係数)

(弱電機器の場合には、電動機は使用されることはあまりないので、無視し 1.0としてよい。)

 

 

 

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