<図11.2.1>の(a)及び(b)に示すケーブルは、電源、制御及び信号用として一般的に使用されるEPゴム絶縁ビニルシースあじろがい装ケーブルである。
EPゴム絶縁の導体許容温度は 85 ℃であり、NK規則では許容される周囲温度は 75 ℃であるので、75℃を超える場所に布設する場合には、耐熱性のあるけい素ゴム絶縁(導体許容温度 95 ℃)を使用する。特に、耐誘導ノイズ特性が要求される場合には、鉛被あじろがい装ケーブルが使用される。
寒冷地を航行する船や冷凍庫内に布設する場合には、耐低温特性が優れているクロロプレンシースを用いることが多い。