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11.2.1 一般ケーブル

一般ケーブルは、JIS C 3410の船用電線を使用する。このケーブルの構造の特徴は、布設時に船内を引きずり回したり、溶接火花あるいは衝撃物などによる外傷の危険が多いので、特殊用途のものを除き、鋼線又は銅合金線によるあじろがい装が施されている。

一般によく使用するケーブルの構造の一例を<図11.2.1>に示す。

 

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<図 11.2.1>各種ケーブルの構造

 

<図11.2.1>の(a)及び(b)に示すケーブルは、電源、制御及び信号用として一般的に使用されるEPゴム絶縁ビニルシースあじろがい装ケーブルである。

EPゴム絶縁の導体許容温度は 85 ℃であり、NK規則では許容される周囲温度は 75 ℃であるので、75℃を超える場所に布設する場合には、耐熱性のあるけい素ゴム絶縁(導体許容温度 95 ℃)を使用する。特に、耐誘導ノイズ特性が要求される場合には、鉛被あじろがい装ケーブルが使用される。

寒冷地を航行する船や冷凍庫内に布設する場合には、耐低温特性が優れているクロロプレンシースを用いることが多い。

 

 

 

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