(3) 拡張性と柔軟性
LANは小規模なものから大規模なものまで対応でき、しかも追加変更が容易である。したがって、接続する台数の変化や処理内容の変化などの環境の変化に対しても、比較的容易に対応できる。
(4) 通信の対等性
メインフレーム系のネットワークでは、主たる処理はメインフレームで行い、端末側は補助的な処理しか行わない。これに対してLANに接続された各機器は原則として対等である。
9.3 LANの分類
9.3.1 接続形態(トポロジー)による分類
-1. スター形LAN
HUBと呼ばれる集線装置又はホストコンピュータを中心に放射状に接続され、ネットワークケーブルには、電話線と同様のツイストペアケーブルが使用できるためコスト的にも安価である。
また、配置の変更に柔軟に対応できるほか、トラブル発生時にトラブル箇所の特定が容易であるという特長を持つが、通信速度が比較的低速であるため、ファイルシェア、プリンタシェアは困難である。
代表例に IEEE 802.3の10BASE-T(<表 9.5.2>参照)がある。
-2. バス形LAN
1本のケーブルに多くの端末が接続されているLANである。通信は1本のケーブルを介して行われるため、原則として、同時に複数の機器間で通信できず、どの機器とどの機器とが通信するのかを制御するルールが必要になる。